想像マネジメントのすゝめ

中間管理職、店長の為のマネジメント手法を紹介。 店舗運営ノウハウも紹介していきます。

2017年10月

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前回は、生産管理におけるボトルネックの説明を行いましたので、今回は、その改善について説明していきたいと思います。
ある生産システムにおける生産量は、ボトルネックの処理数に依存するということですので、ボトルネックを改善する必要があります。

ただし、注目したいのは、まずは仕掛在庫をなくすということです。
仕掛在庫があると、生産量は増えないまま、無駄な在庫が増えていきます。

(1)ボトルネックに従属化する。

仕掛在庫をなくすためにまずは、他の工程の処理数を全てボトルネックに従属させます。

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このようにInputをまずは、制限します。
ボトルネックの処理数は、「8」ですから、Inputの数も「8」に制限します。
そうすることで、仕掛在庫をなくすことが可能です。

(2)ボトルネックの改善

続いて、Outputを増やすために、ボトルネックを改善します。
ボトルネックの処理数を増やすために、8個処理できる工程を単純に2つ用意しましょう。

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上記のように改善することで、8個処理できる工程は、8×2で16の処理数が確保されました。
では、この工程は、1度に何個の生産量ができるシステムになったでしょうか?

答えは、「10」ですね。

ボトルネックの改善で、Outputが「8」から「10」になりましたね。
これで、生産量を増加することができました。

ここで、間違えがちなのが、ボトルネックを「16」に改善したのだから、Inputを「16」にすることです。
これでは、結局、このシステムでは、「6」の仕掛在庫ができてしまうわけです。

(3)次のボトルネックを見つける。

ボトルネックを改善すれば、それで終わりではありません。

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「8」を第1のボトルネックとし、それを改善すると、第2のボトルネックが生まれました。
次は、このボトルネックの改善を行っていきます。

改善工程は、色々とあると思います。

  • 「8」を改善した時のように、同じものを1つ増やす。
  • 「10」の工程の中身を改良して、「15」にする。

などなど、工夫をすれば、改善方法は考えれば色々あると思います。

この工程を繰り返すことで、Outputの最大限化が計れるわけですね。

次回は、ボトルネックの改善工程をまとめていきたいと思います。
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今回は、私が仕事を行う上で、使っている課題解決の方法の話です。
では、まず頭の体操からです。

問題

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上の図は、ある製品の生産工程を示したもので、紫の四角が各工程で、四角の中の数字がそれぞれの工程で加工できる数量です。

さて、材料を10個使用すると、この生産ラインは、最終的にいくつの生産量が出来上がるでしょうか?

回答

答えは、です。 

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生産ラインは、1つのラインで生産できる製品の工程は、各工程の生産キャパシティに依存します。
ですので、いくら10個分の材料を使用しても、最終的には、8個しか生産されません。

ボトルネック

このシステムの生産量は、この8個しかできない工程を改善しない限り、1度に8個以上の生産は不可能ということになります。

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このシステムで生産量を制限するこの「8個しか処理できない工程」をボトルネックと言います。

次回は、このボトルネックの改善方法を考えていきたいと思います。



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コミュニケーションマネジメント、今回が最終話です。
これまでは、

  • 部下との対話がぶれないように定義付けをする。(第2話)
  • 情報共有が円滑に進むように、相手を知り、自分を分かってもらう。(第3話)
  • 日頃からコミュニケーションを取り継続する。(第4話)
  • よりお互いの関係を負荷がないものにすために、公にする。(第5話)
  • 仕事の進捗を確実に確認する。(第6話) 

そして、今回は、自発性を高めるために。

仕事のプロセスは部下に任せる。

今回のポイントとしては、

放置も監視もダメ

という内容です。


今まで記載してきた内容が出来てきたら、部下との関係はある程度できているものだと思います。
でも、よく在りがちなのが、結果にこだわり過ぎるあまり、 部下の考え方ややり方全てを監視して、従わせることをしてしまう場合があります。

全てを監視すると、 自発性(自分で考えない。)生産性(無駄な押し問答が増える。)が低下します。

今回、第1話でも記載したとおり、中小企業や店舗等の小さい組織のプレイングマネージャーを想定した内容を記載していますので、とにかく、今まで自分ががむしゃらに仕事を行い、自分で実績を出してきた方が対象です。

そういった場合、まずは違えてはいけないことが、

自分の成功事例が必ずしも、部下の成功事例とイコールではない。

ということです。
自身で自ら仕事を切り開いてきた方は、それと全く同じことを部下に求めがちですが、実際そんな簡単にはものごとは、進みません。

部下には、部下毎のの成功プロセスが存在します。

ただし、組織として目指すもの目標や目的は、同じです。

  1. 上司は、部下に目標を明確化し、認識を一致させる 。(ゴールの設定)
  2. 目標を達成するためのアイディアを与える。(問題解決のサポート、軌道修正)
  3. プロセスは、任せる。 (自発性を高める。)

上記の流れで、進めることで自発性を高めつつ、実績を出すことが、できると思います。
もちろん、チェック(第6話の報告)は、忘れて放置することはしてはいけません。

私の場合、監視はしませんが、この放置が良くありますので、 「任せる」と「放置する」のすみ分けをきちんと行った方がいいですね。

あと、プロセスは、部下に任せても、結果は、上司が責任をとってくださいね。

全ては、上司の責任です。


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第6話目は、報告方法のお話です。
前回は、スケジュールを公にというお話でしたが、 今回は、限られた時間のなかでいかに、まとめて報告をしてもらうかという内容。

報告方法を決める。

社会では、報連相(報告・連絡・相談)をしなさい。と社会人になったらまず教わると思いますが、簡単なことのように思えてそう簡単にいかないのが、報連相です。

その原因としては、

  • 上司が忙しそうにしているから、言いづらい。
  • 話すタイミングが分からない。
  • どう話して良いか分からない。

など、の理由が考えられます。

では、どのようにすれば、報告してもらえるのか?

 悪い例としては、
「また、後で話そう。」「また、声かけるから。」等、部下が報告しようと思ったときに、こういう発言をしてしまった場合は、うまくいかないです。

これは、自分でも ありがちな場面なのですが、部下としては、

「後っていつ?」「今日解決できるのだろうか?」 「困っているのに。」といったことを思い、情報が上がってこなくなります。

こういったことを防ぐために、すぐに対応できない場合は、

「1時間後に声かけて。」「明日のMTGの時に話したいから、この部分は特に調べておいて。」など、いつ聞くのか、何を知りたいのか?を明確にして、部下自ら、発言してもらうようにするといいです。

店舗の場合は、接客がメインの仕事でほとんどが、部下に時間が取れるのも、集客次第ということも多々ありますね。そういった場合は、

  • 朝礼や終礼等、時間が取れるときに発言してもらう。
  • 休憩に行く前や休憩から戻った時に声をかけてもらう。
  • 連絡ノートを作ってに記載してもらう。

など、 報告する時間と方法を明確に部下に伝えると、部下にも余裕ができ、かつ、自分も忘れることなく、コミュニケーションが円滑に取れます。

仕事では、突発的に物事が進みますので、まずは、部下に必ず、いつ、どの方法で報告してもらうがを明確に指示しましょう。

今回は、改めてまとめると自分でも疎かになっている部分が多いと実感しました。
特に、仕事で追われる日々が続くと、この内容が疎かになりがちなので、気をつけなくてはいけませんね。

次回は、仕事を任せるということにフォーカスします。


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今回は、スケジュールの共有方法の話です。

スケジュールを公に。

私の会社では、スケジュールを社員全員が見れるようにしています。
それぞれのスケジュールを全て見れるようにすることで、部下が、自分の仕事の組み立てを理解してくれて、無駄な時間のミスマッチが防げます。

時間を効率化できるが、コミュニケーションは、少なくなるのではないかと思いますが、今回は、コミュニケーションの質のお話です。

スケジュールを公開することへのメリットですが、

  • 上司との話し合いまでの期限が明確になり、内容を考えるようになる。
  • 急な案件があってもいつ対応できるかが明確になる。
  • 上司のスケジュールが分かることで、部下のスケジュールも立てやすくなる。

部下は、上司のスケジュールを把握すれば、「いつ上司に話せばいいか分からない。」や「どのタイミングで話しかければいいか分からない。」と言った問題が解消できます。

上司からすると、「いつでも声かけて」と思うかもしれませんが、いつも忙しそうに仕事をしていると、タイミングが悪くて聞いてもらえないままになっていることもあります。


部下は、いつ声をかけていいかが正直分からないですし、時には怯えている時もあります。

少しでも、話しやすい環境を作ることが重要です。

会社では、グループウェアでスケジュール共有できるシステムが大抵入っていますので、全てのスケジュールを共有していくことをお勧めします。
私の会社では、全てgoogleカレンダーで共有し、予定を確認できるようにしています。

予定を入れる文化を作ることで、自然と部下も上司の予定を気にしながら動いてくれて、仕事もコミュニケーションもスムーズに進むようになります。


次回は、報告の話です。


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