想像マネジメントのすゝめ

中間管理職、店長の為のマネジメント手法を紹介。 店舗運営ノウハウも紹介していきます。

2017年11月

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今回は、モチベーションアップの最終話。結果肯定の話です。

結果肯定

結果肯定とは、何らかの結果に対して肯定するという内容ですが、これはいたって単純なことです。

例えば、

  • 本人の能力アップやできる仕事が増えたため、昇給させる。
  • 販売強化商品の販売数が目標に達したため、インセンティブを支給する。
  • お客様の感謝が1番多かったため、表彰する。等々

結果が出たことに対しての肯定ですね。

これは、どこの会社でもあるように思います。
会社で働いていて、誰1人昇給しないとう状況は、あまりないかと思います。
もちろん、赤字会社は、誰1人上がらない場合もあります。

では、結果肯定を行いやすくするには、どうすれば良いのでしょうか?

それは、どういう結果を出せば、給与が上がるかを部下に理解してもらうことです。

部下は、いつも何かを考えて働いてくれているもので、常に自分は頑張ってやっていると思っています。
ただ、その頑張りが実らない場合もあります。
部下は、何をすれば、給与が上がるのかを知らない場合がほとんどです。

そのために、やってほしいことは、「会社の人事考課制度を明確にする。」「部下に人事考課の制度を説明する。」ということです。

それなりに大きい会社では、人事考課制度があると思いますが、それを理解していない場合がほとんどです。

まずは、部下への人事考課についての理解度を深めてください。

ちなみに、あなた自身は、会社の人事考課について、きちんと理解してますか?

自分が理解していないと部下に説明できません。


その他、結果肯定の具体例です。

結果肯定の具体例

報奨金、昇格、昇進、ボーナス増額、月間MVP授与、表彰、等々。


今回でモチベーションアップの方法については、以上です。

モチベーションアップが、外部からの働きかけで上げれるという内容を記載してきましたが、1番の近道が、「肯定する。」ということです。

そう簡単にできることではないかもしれません。
ほとんどの人が、そこまで部下を見ていないことが多いです。

何か、人を肯定するには、その人を見続けなければなりません。
あなたは、部下のために頑張れますか?

部下のために頑張れないのであれば、部下のモチベーションを上げることは出来ないでしょう。



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前回の存在肯定に続き、今回は、2つ目の行動肯定について記載していきます。

行動肯定

行動肯定は、相手が何か好ましいことを行ったときに肯定するという内容です。

具体的には、

  • 自分がわからなかったことを教えてくれたときに、ありがとうと感謝の気持ちを述べる。
  • 急な仕事が入り、遅くまで残って仕事をしてくれたときに労う。
  • お客様からお褒めの言葉をいただいたときに、そのスタッフの接客が素晴らしかったことを伝える。
など、相手の行動に対して、声をかけることが行動肯定です。

よく部下のマネジメントスキルで紹介されている言葉では、「労い(ねぎらい)」や「感謝する」等、同じような意味合いかと思います。

店舗では、お客様の接客をしていて、自分のシフトの就業時間を超えて残業をするということもよくあります。

お客様の接客のために残業するということは、この職業にとって当たり前のことですし、残業した分は、もちろん残業手当も出るわけです。

しかし、もしかしたら、その後友達との約束があって、少し遅刻しなければならなくなったり、体調が悪い中働いてくれていたり、ということもあるかもしれません。

そうでなくても、決まった就業時間を会社のために頑張ってくれたわけですから、自主的に行った残業に対して、お客さん喜んでくれてよかったね。ありがとう。」「遅くまで対応してくれてお疲れ様。」など、本人が行なった行動について肯定すると、言われた側としては、「やってよかった。」「自分の努力が報われた。」と感じてくれることでしょう。


職場において、自らやってくれたことが正しい場合は、必ず肯定するということを小まめに行いましょう。

「言わなくても分かるだろう。」ではなく、「正しいことは、認めそれを相手に伝える。」ということをしてみてください。


では、行動肯定の具体例を記載しておきます。

行動肯定の具体例

お礼を言う、褒める、ねぎらう、感謝する、拍手する、変化を伝える、髪を切ったんだねと伝える、早かったねと伝える、頑張ってるねと伝える、ありがとうと言う、メールをすぐ返信する、等々


上の中で、自分ができていないこと、苦手なことが1つはあるはずです。
私の場合、部下が女性ばかりなのですが、人によっては、型の変化に気づけなかったり、多忙を理由に、メールを見逃してしまったりします。


全てが完璧に気づいて表現できる人はいないと思いますが、こういったことを意識して伝えると言うことを忘れないようにしてください。

部下は、自分の行動で正しいことは、認めてもらえれば同じように正しく行動し続けてくれますし、正しい行動を肯定しないと、正しいことが分からず、間違った行動が増えてしまいます。


部下の行動を認め、相手に伝えることを行なってみてください。


次回は、3つ目の結果肯定の話です。




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前回、肯定の種類が3つあるということを記載しましたが、今回はその1つ目「存在肯定」について記載していきたいと思います。

存在肯定

存在肯定は、言葉のとおりその人の存在そのものを認めるということです。

誰でも当たり前のようにしているかもしれませんが、具体的には、

  • 朝会った時に「おはよう」と挨拶をする。
  • すれ違ったときに声をかける。
  • ランチを一緒する。
  • 目があったら、会釈する。
  • 相手の目を見て会話する。
  • 相手が話しているときに相槌を打つ。 等々。

いわゆる「挨拶」ですね。

どの国にでも挨拶言葉というものが存在します。
当たり前のように思えてそうでないこと場合もあります。

例えば、出勤直後から仕事に追われていて、部下が出勤しても忙しいから挨拶できなかった場合、相手の立場になるとどう思いますか?

部下は、「無視された。」と思うこともありますし、調度落ち着いたタイミングで出勤してきた部下には、挨拶したとして、その姿をはじめに出勤してきた部下が見たら、「嫌われている。」と思うこともあるでしょう。

存在肯定をまず初めに見直すとしたら、自分が部下に「挨拶」をできているかを確認しましょう。

「挨拶」は、部下への存在肯定になります。

もし、これができていない場合は、「挨拶」を明るく部下へ伝えることにより、モチベーションアップにつながります。

会社において、特に注意頂きたい場面が、新人スタッフの入社です。

入社日は、新人スタッフは、新しい環境で不安ばかりです。

新卒社員の入社では、入社式や研修等、同期もいるわけで、ある程度受け入れ体制がしっかりしている場合が多いですが、中途社員の場合は、経歴もあり受け入れ体制を重視しない場合があるのではないでしょうか?

新人の受け入れは、まず「存在肯定」をしっかり行うことが重要です。

入社して自分たちの仲間として今後働くわけですから、まずは同僚としての「存在肯定」を必ず行い、職場環境へのモチベーションを高めてください。

再度、存在肯定の具体例を記載しておきます。

存在肯定の具体例

挨拶する、名前を呼ぶ、相手を見る、相手と視線を合わせる、声をかける、うなずく、誘う、同意を示す、約束の時間を守る、握手をする、話を最後まで聴く、相談をする、相談にのる、誕生日を覚えている、誕生日を祝う、お土産を買ってくる、差し入れを入れる、人に紹介する、人から紹介される、役割を与える、役割を与えられる、拍手される、等々



この中でも、誕生日を覚えるというのは、自分自身ものすごく苦手なのですが、組織をしっかりまとめる店長は、部下の誕生日を全員覚えていました。

皆さんはどれだけできていましたか?

まずは、自分のできる範囲でやってみてはいかがでしょうか?


次回は、行動肯定について記載していきます。



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前回は、モチベーションの正体について、脳科学の内容からモチベーションは、外部からの刺激で発生できるものということを記載しました。

今回からは、どのようにモチベーションをアップをしていけばいいのかということを記載していきたいと思います。

今回は、心理学のお話。

行動心理学によると、人は、他人から「肯定」されると、同じ行動を繰り返す傾向があるようです。

前回の脳科学とリンクする部分がありませんか?

脳科学では、「外部からの刺激」、行動心理学は、「他人からの肯定」どちらも似たような表現ですね。

教育論の中でも「褒めて伸ばす。」と言ったことをよく耳にしませんか?
これもまた同じ意味のような気がします。

というわけで、「部下を肯定する。」「部下のモチベーションを上げる。」ということに繋がってきますね。

部下のモチベーションを上げるには、部下を肯定することが必要です。

肯定の種類

単に肯定すると言っても、何をどう肯定するかが重要です。
部下を肯定するにも、ただ何でもかんでも部下のいうこと、したことの全てを肯定すれば良いというわけでありません。

もちろん、部下の発言が会社のルールや常識から外れていた場合は、否定しなくてはなりません。

単に肯定と言っても具体的には、どうしたら良いかということが1番難しいことですね。
肯定には、3つの種類があります。

  1. 存在肯定
  2. 行動肯定
  3. 結果肯定

漢字ばかりで難しいそうに聞こえますが、次回からこの3つの肯定について解説していきたいと思います。




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今回は、よく仕事で耳にする。「モチベーション」について記載していきたいと思います。

部下からよく話に聞く話し言葉としては、

「モチベーションが上がらない。」

ですよね?

個人的な話ですが、私は、「モチベーション」という言葉がものすごく嫌いでした。
そもそも、会社員である以上、仕事の実行度やクオリティーを「モチベーション」という一言だけをいいわけにしていいはずがない。というのが、本音です。

ただ、モチベーションという言葉が、職場に存在する以上、向き合わなくてはいけないということと、モチベーションが全ての問題であれば、モチベーションを上げる手法を考えなくてはいけません。

ということで、今回からは、「モチベーションアップ手法」という内容のもと掲載していきます。

モチベーションの正体

モチベーションとは、辞書を引くと下記のような意味のようです。

①→動機付(どうきづ)
②物事を行うための,動機や意欲になるもの。刺激。熱意。 〔消費者の購買動機や,スポーツ選手の意欲などに用いられることが多い〕

引用:三省堂 大辞林

ビジネスの中では、「モチベーション」=「やる気」と認識がある方も多くいると思います。

脳科学によると、「やる気」は、そもそも、「行わなくても死なない」ことをするときに求められるもののようです。

例えば、森で熊に遭遇したら、どんなにやる気のない人間でも全力で逃げるもしくは、生きるための方法を死ぬ気で考えることだと思います。

仕事の場合は、どうでしょうか?

もちろん、極論を言うと、「仕事に一生懸命になれない。」→「仕事を辞めたい。」→「仕事を失う。」→「稼ぎ口がなくなる。」→「食べれなくなる。」→「死んでしまう。」と言うことになりますが、

現在の日本では、嫌な仕事を辞めても、転職して再就職できると誰もが思っていることであるので、「仕事のやる気」→「死ぬ。」までの意識にはなりません。

「モチベーション(やる気)」というのは、自分の気持ち(心の持ち方)ということですが、脳科学的には、心というのは、重視せず、外部の刺激に対する脳の「反射」ということになるようです。

ちょっと難しい記載でしたが、
つまり、モチベーションの正体は、最初から存在するものではなく、何かきっかけがあって発生するものということになります。

多くの人が、

「モチベーションが存在するから行動に移せる。」

と思いがちですが、実はこの逆で、

「何かの外部で起きる事象によって、モチベーションが発生する。」

ということですね。

とすれば、意図的に外部から刺激すれば、人のモチベーションを発生させることができるはずです。

次回以降、この方法について、記載していきたいと思います。








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