前回までは、ボトルネックの改善について説明してきましたが、タイトルにもある通り、課題解決における思考プロセス(課題解決の方法)について説明していきたいと思います。
ビジネスを行ううえで、課題がない会社はありません。
企業を存続していくには、常に課題を解決し、Outputつまり、利益の最大限化を図って行かなくてはいけません。
前回までの生産管理の話では、生産量を最大限化に向けての話でしたが、会社の場合は、利益の最大限化を行っていく必要があります。
生産管理のように「8」を「16」にすればいいというように、数で解決できない場面も多々出てきますね。
今回は、その課題解決の考え方を順に記載していきます。
(1)ボトルネックを見つける。
これは、前回の内容と同じです。会社におけるボトルネックは、様々です。例えば、
- 商品に問題がある。(品質?デザイン?粗利率?)
- 計画に問題がある。(発売時期?発売頻度?)
- 組織に問題がある。(責任者?情報連携?)
その他にも色々課題として上げられることは、様々です。
この中で、ボトルネック(最重要課題)が何なのかをまずは、見極めます。
(2)ボトルネックについて同意を得る。
ボトルネックを見つけたら、関わるメンバー全員に同意を得ます。会社とは、組織で動くことがほとんどですから、この内容についてメンバーに同意を得ないことには、改善には進みません。
(3)ボトルネックの解決方法について同意を得る。
ボトルネックの内容について同意を得たら、それを克服するための方法について同意を得ましょう。よくありがちなのは、
「課題は、理解できるが、それは解決できない。」
ですね。
具体的に方法論までを定めて同意を得ないと解決には進みませんね。
(4)その解決方法でボトルネックが解決できることについて同意を得る。
この表現は、難しいかもしれません。解決方法に理解を得られたら、その解決方法で、ボトルネックが解決されるということについても同意を得ます。
いわゆる実行への同意ですね。これが取れないと解決への実行が進まないわけです。
(5)どんな否定的な波及効果も克服することに同意する。
課題解決を行う場合、物事や組織には変化が生じます。組織の変更であったり、売り方の変更であったり、様々です。
変化があれば、潜在的に否定が生まれ、その波及効果も組織や実行過程で出てきます。
この場合、予め想像はできる壁が多々あると思います。 これを克服するということに同意を得る必要があります。
もし、同意を得ないで進めた場合は、そのプロジェクト自体がうまく行かず、ボトルネックの解決には進まないですね。
(6)実施する際のいかなる障害も克服することに同意する。
これは、(5)と近いですが、ボトネックの改善を行ううえで、予期せぬ障害が出てくることも、もちろんあります。 ずべてが計画通りに進むプロジェクトはありません。 実施するうえで、出た障害も考えて改善することに同意をすれば、ボトルネックは解決に進みますね。今回は、ボトルネック改善の思考プロセスについて記載しましたが、
少し難しいと思いますので、次回は、店舗運営での具体例を記載していきたいと思います。
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